小動物用イメージング装置(PET、CT、プラナーイメージング装置)

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当センターには、ポジトロン放出核種で標識された薬剤を用いてマウスやラットなどの小動物を非侵襲的に観察することができる専用のイメージング装置が設置されています。小動物用PETが1台、小動物用CTが1台、プラナーイメージング装置が1台です。
それぞれの特徴について紹介します。

Clairvivo-PET

(株)島津製作所製の小動物用PETで、検出器に3次元放射線検出器(DOI:Depth-of-Interaction)を搭載しています。シンチレーターにはLYSO結晶を使用し、視野中心で感度は8%以上、空間分解能は1.5 mmです。検出器の体軸方向視野は151 mm。断面内視野は100 mmであり、ラットの全身撮影やマーモセットの撮影にも対応可能です。

Clairvivo-CT

(株)島津製作所製の小動物用CTで1回の撮像で3次元画像を構築できるコーンビーム再構成法と、撮像視野の大きいオフセット撮影法を採用することで断面内視野として約38~110 mmまでの実験小動物が撮影可能となっています。体軸方向の視野は1スキャンで最大50 mm、マルチスキャンを行うことで最大約300 mmまで撮影可能、さらに等倍から3倍程度まで視野を拡大することが可能であり関心のある部位を詳細に観察することが可能です。

得られた画像は、オリジナル断面の他、任意断面(オブリーク画像、ダブルオブリーク画像)で高速に表示できます(MPR機能)。画像データをDICOM形式で出力できることからPETとの画像重ね合わせ(フュージョン)が容易に行えます。RI棟3階動物用PET室2に設置されています。

Clairvivo-PETClairvivo-PET

Clairvivo-CTClairvivo-CT

FDG-PET画像とCT画像の重ね合わせ例FDG-PET画像とCT画像の重ね合わせ例

プラナーイメージング装置

(株)浜松ホトニクス社製のプラナーイメージングシステムPINK-5000は、PETによる断層イメージとは異なり、焦点面上の平面イメージとして測定されますが、時間分解能に優れており、小型/広視野/高感度/高分解能/ハイスループットの特長を持っています。少量のポジトロン放出薬剤で測定可能であり、5秒間隔のリアルタイム測定が可能となっています。RI棟3階プラナーイメージング室に設置されています。

PINK-5000

PINK-5000

ドパミン受容体のプラナー画像

ドパミン受容体のプラナー画像